2025/05/02 13:46




作家の紹介をさせていただきます。

仲摩洋一さんは、草花や風景といった身近な日常を題材に、絵を描いている画家です。西洋絵画の技法を使いながらも、ただ目に見えるものを写すだけでなく、そこにある光や空気、移ろいゆく現象のようなものに目を向け、キャンバスに表現しています。

最近では、絵の具の質感や、筆を走らせるときに生まれる偶然の表情など、絵画そのものの素材やプロセスにも強く関心を寄せているそうです。描くことそのものを見つめ直し、筆を動かす時間と同じくらい、絵と静かに向き合う時間も大切にしていると語っています。

「描くことは、自分と世界との対話」と話す仲摩さん。彼の作品には、目に見えるものだけでなく、描く過程で生まれる思いや時間の流れまでもが静かに宿っているようです。

今回の作品は、黄色の花を題材に、花の特性を通り過ぎた残像のように描いた作品だそうです。鮮やかな黄色と緑にほとばしる生命感を感じます。
ZAKURO

題名 angel's trumpet
作者 仲摩洋一 @youichinakama
素材 アクリル、水彩、鉛筆、紙
サイズ 600mm×770mm
制作年 2005年